代表の佐野です。前回、趣味で3Dプリンターを自作しているお話でしたが、その続きです。お誘いもあって3Dプリンターの大型イベントで個人出展をしたお話です。本当に熱いイベントでした!
Japan RepRap Festivalとは?
3Dプリンターの自作や改造を楽しむ人々が集まるイベントです。趣味で活動されている方から個人事業として制作物を扱う方、そして関心の高い著名な法人やメーカーも多数参加し、最新の技術やアイデアを共有して、コミュニティのつながりを深めることを目的としています。
このイベント名は、3Dプリンターが自分自身の部品を作れる「自己複製」を目指した「RepRap」プロジェクトに由来します。今の3Dプリンター文化の源流とも言えるプロジェクトです。
RepRap は “Replicating Rapid Prototyper” の略称で、自分自身のパーツをプリントできる 3D プリンターを開発しよう というオープンソース・プロジェクトです。2005 年、英国バース大学の Adrian Bowyer 博士 により始動し、「自己複製可能な工作機械を広めて誰もが手頃にモノづくりできる世界を実現する」ことを目標に掲げました。現在私たちが家庭で使っている多くの FFF/FDM 方式 3D プリンターは、この RepRap プロジェクトを源流としています。
海外では、このプロジェクトを広めるイベントとして「RepRap Festival」が世界各地で開催されています。
RepRap Fest – Find A Reprap Festival
そして日本では、2025年6月14日・15日の2日間にわたり、東京流通センター第一展示場で開催されました。
自作3Dプリンターのコミュニティとして出展しました
開催を知ったときは、面白そうだな〜というくらいの興味だったのですが、自作3Dプリンターコミュニティ「Fraxinus」で共同出展の募集があり、せっかくプリンターを自作したタイミングで色々な意見もいただきたいと思い、お声がけし、出展を快諾いただきました。
後から出展者一覧を見ると有名な方ばかりで、その中で出展させていただけたのは、本当にありがたいことでした。
また、これまでイベントに出展する側を経験したことがなかったので、それを体験してみたいというのも大きな理由でした。
今回は出展準備といっても、Fraxinusのメンバーの方々がブースの設営や出展物の準備をしてくださったおかげで、私は当日3Dプリンターを持ち込むだけで済み、本当に助けられました。準備していただいた皆様、ありがとうございました。
当日の様子
イベントとしても初めての開催ということもあり、私自身も初めて参加のイベントで、どんな感じになるのか全く予想がつきませんでした。このあとの写真を見ていただければわかると思いますが、想像を優に超えた大盛況でした。
設営準備を終えた様子。コミュニティ内で見たことがある3Dプリンターの現物が並ぶ様子。圧巻です!
当日は来場者がひっきりなしに訪れ、多くの方に私たちの展示を見ていただく機会となりました。海外の方、ご家族連れ、女性、そして小中高生の皆さんもたくさん来場されていました。
「これから3Dプリンターを始めたい」という方もたくさんいらっしゃいました。「使う上でどうすれば良いか」といったご質問も多くいただきました。設置スペースや排気に関する悩み、あるいは「こういう物を作りたいけれど、どんなプリンターが良いか?」など、具体的な相談も多かったです。
小型3Dプリンターは市販品があまりないこともあり、多くのご質問をいただきました。初めて自作したものなのでお答えできることは限られていましたが、これからの3Dプリンターの裾野を広げるために、少しでもお役に立てればと思いお話しさせていただきました。
「Makerchip」という文化も3Dプリンターの愛好家から生まれたものです。これは今後のものづくりイベントでも活用されていくと思います。
個人ブログでは、見てきた各ブースもさらに詳しく紹介する予定ですので、そちらもぜひご覧ください。
(近日公開です)
まとめ:3Dプリンターのイベントは熱い
(2日目の開始前の様子。Fraxinusコミュニティの皆さんが、ほぼ初心者の私にも温かく接してくださり、嬉しい限りです🙏)
大盛況の中、初めての出展者として無事に終えることができたJapan RepRap Festival 2025。3Dプリンター好きが集まれるイベントは、本当に良いものでした。
3Dプリンターは手軽に買える製品も増え続けている中、「買って使ってみたい」という思いでこのイベントに来場されている方が多いこともわかり、3Dプリンターの裾野が広がっていることを実感します。
私もまた出展側で絶対に参加したい!と思える、素晴らしいイベントでした。また来年、会場でお会いできればと思います!