3Dプリンターをもっと身近に!個性を表現するWEBサービス開発の軌跡

3Dプリンターを活用した個性的なWEBサービス開発の軌跡を紹介します。3D名刺ジェネレーター「cubemeishi」やオーナメントプレートジェネレーター「kisetsu-palette」など、開発の背景や今後の展望について解説します。

2025年03月14日

3Dプリンターをもっと身近に!個性を表現するWEBサービス開発の軌跡

代表の佐野です。昨年秋からいくつかの小さなWEBサービスを実験的にリリースしました。今回はこれらのサービス開発の背景や、それぞれのプロダクトに込めた想いについて紹介します。

個性をカタチに:3D名刺ジェネレーター「cubemeishi」

最初にリリースしたのは、QRコードを埋め込んだ立体的な名刺(名札)が作れるWEBサービス「cubemeishi」です。

cubemeishiはこちら

技術カンファレンス、展示会、セミナー、交流会などで活用できる、ちょっと変わった名札を作ってみました。名刺とつけてるのはもともとは名刺を目指していたためですが、技術的に詰められて無くて今のところ名札風の大きさです。

実際にお会いした方に見せながら伝えると「面白い!」「こんな使い方もできるかも!」といった、様々な反応をいただけてありがたいです。QRコード読めるかな?と興味持ってもらえるのが一番多いですね。

「こういうプロダクトを作ってます」と自己紹介できるツールとしても便利です。意外だったのは、女性からの反応が良かったこと。珍しさや個性的なことでコミュニケーションのきっかけになると実感しました。

今後の展開としては、形状デザインやサイズを変えられたり、載せられる情報量を増やすなど、機能アップデートを検討しています。コミュニケーションが生まれるような要素も盛り込んでいきたいですね。

季節を彩る:オーナメントプレートジェネレーター「kisetsu-palette」

次にリリースしたのは、季節のアイコンを使ったオーナメントや飾りに使えるプレートジェネレーター「kisetsu-palette」です。これも実験的なもので、手軽にこどもでも使えて、飾り作りができることを目的にしてます。

kisetsu-paletteはこちら

こちらは、2025年1月号、2月号と更新を続けています。

実際に触ってもらった方からは、購入できたらほしいという声(実際に購入してくださった方もいました)や、普段使いできるサイズで欲しいという意見もいただいたり。出力したプレート自体の販売も視野に入れています。

今後の展開としては、3月以降は季節ごとの不定期更新を予定しています。新しいアイコンの追加や、プレートのサイズ・形状変更など、機能拡充も予定しています。

アイコンはガチの手書きです!当人絵心は全くは無く毎回アイデア出すのも苦労してますが、更新頻度含めてもっと上げていけるように頑張ります!

3Dプリンターの課題を解決したい

これら3Dデータのジェネレーターサービスを実験的に始めようと思ったきっかけは、私自身が「こういう3Dデータが手軽に作れれば」という思いがあります。3DCADを本格的に扱えないユーザーでも、手軽に3Dデータを作成できる場を目指しています。

3Dプリンターはこの数年で機械の性能が良くなってます。多色での出力や出力自体の速度や品質も向上していますが、3Dデータが無ければ作ることができません。

3DCADは学習の壁が高いのもあって、基本操作はそれほどかからない(毎週1練習して数ヶ月が目安)けど、ものづくり向けに自由にモデリングができるまでには半年から1年ぐらいが目安と言われています。お手軽ではないです。

3Dプリンターを持っているけれど、3Dモデリングの習得がハードルとなって活用できていないユーザーは多いと思います。3Dプリンター初心者と3Dモデリング習得者の中間層向けのサービスが不足していると感じています。この領域がもっと良くなれば3Dプリンターの普及にもつながるのではと考えています。

3Dデータを公開するプラットフォームでも、3Dデータのジェネレーターは扱われています。Makerworldなどのプラットフォームはあるのですが、英語圏の情報が中心でハードルが高いと感じているユーザーも多いのではないでしょうか。

まとめ:3Dプリンターでものづくりをより自由に

こういったジェネレーターもですし、生成AI活用の研究も進んでいるのでそちらも活用しつつ、ものづくりをしたくても困っている方に向けた課題解決に貢献できるように取り組んでいきます。

今後は、作りたいアイデアをサービスとして展開し、分野限らず多方面への展開を模索していきたいと思っています。より実用的なものづくりよりだったり、組み合わせができるカスタマイズ性の高い製品、3Dプリンター向けのものづくりサービスへの応用も検討とサービスづくりをしていきます。

情報発信にも力を入れていきます。技術カンファレンスなどで利用しているライブラリの使い方などを発信していきます。

2,3月は多忙と腱鞘炎もあって更新が滞っていましたが、今後は体調(手の具合)に配慮しつつも積極的に活動していきます!

3Dプリンターをもっと身近に、そして楽しく使えるように、これからも様々なサービスを開発していきます。なにか作る上でカスタマイズしたいものづくりを死体けど...というアイデアベースでもぜひお声がけください!