代表の佐野です。今日はオンラインイベントやハイブリッドイベント配信のサポートについてお話しします。コロナ禍の間にリモートワークやWEB会議が当たり前になった中で、オンラインイベント配信の需要も高まりました。
私自身がボランティアのイベントへ関わる中でも同様に、ハイブリッドイベント配信のサポートを行うことがありました。今回はその経験を基に、配信のサポートについてお話しします。
この配信サポートを始めるきっかけになったのは、私がボランティアスタッフとして関わっているPythonの勉強会、Python駿河のイベントでオンライン配信イベントを開催することになったときです。ちょうどコロナ禍が始まる頃に大きなカンファレンスイベントを予定していたため、急遽オンライン配信に変更することになりました。
PyCon mini Shizuoka 2020 オンライン開催しました 配信技術/運用編 - step by step building
(写真は2021年のイベントの時の様子です)
その時はGoogle Meetで参加者をつなぎ、その様子をOBSという配信アプリを使ってYouTube配信を行いました。慣れない中で失敗も多々ありましたが、なんとかイベントを成功させることができました。
その経験があり、半分趣味の範囲でもありますが、オンラインイベントやハイブリッドイベントの配信サポートのご依頼も受け付けています。最近もご依頼をいただきましたが、その時の様子を含めて配信環境やサポート方法をお伝えします。
配信サポートのポイント
配信サポートでご相談される際にはほとんどの方が、WEB会議システムを使うパターンをご相談いただきます。その際に大事にしているポイントは以下の通りです。
音声を最優先にシステムを考える
音声が途切れるとイベントが成り立たないためです。とくにWEB会議サービスを使うイベントの場合、こちらが一番気になるポイントです。
よく映像を気にされることが多いのですが、オンラインの参加者側の通信環境によっては参加者側は映像が見られない、会場の通信環境によっては映像自体が扱えないこともあります。そのため、映像を優先するより音声を優先するべきと考えています。動画を流したいというのも参加者側ではきれいに見られない場合が多いです。
YouTube配信の場合は、映像自体は遅延はあるものの見ることができるので、両方を考慮する必要があります。その時は機材(性能や安定した動作)はもちろん会場の通信環境もある程度考慮が必要です。
アーカイブを残す必要がある場合は録画の方法も考える
オンライン配信自体はライブ配信がメインですが、アーカイブを残す必要がある場合は録画の方法も考える必要があります。その際には、録画の方法や保存先、配信後の編集なども考える必要があります。
できる限り配信のソースを取り出せるように、利用しているカメラやマイクでローカル録画を行う、映像音声をミックスしているOBS側での録画、配信時に利用しているWEB会議サービスの録画機能を使うなど、複数の方法を用意しておくと安心です。
最近のオンライン配信のサポートで使ったシステムを紹介
最近利用したシステム構成として、NDI(Network Device Interface)とOBSを使ったPCのみで完結できるようなシステム構成です。特徴としては以下があります。
- カメラや画面自体もNDIで取り込む。そのため、カメラや画面の切り替えもOBS上で行える
- 配線がとても楽で、LANケーブルとスイッチングハブで接続するだけ
- カメラ取り込みにPCが必要ですが(4Kソースを扱わなければ)それほどのスペックが必要ないので、扱いやすい
配線がLANケーブルで概ね済んでしまうのが良くて扱いやすいと感じています。最近お手伝いしたイベントでは、映像側はOBSで作った画面をミラーリングしつつ、会場の様子を撮影するカメラはNDIで取り込んでいました。
まとめ
あまり技術的な話を書きすぎるのもアレなので、紹介した配信サポートのシステムについて技術的な話は個人ブログに残しています。こちらもぜひ見てもらえたらと思います。
オンライン、ハイブリッドイベント配信サポートの技術的なまとめ - step by step building
配信サポートで扱う事柄は、オンラインやハイブリッドイベント自体の流れをスムーズに進めるために必要な要素です。今後もさまざまなイベントで活用していきたいと思います。
弊社では、オンラインイベントやハイブリッドイベントの配信サポートも可能です。お気軽にお問い合わせください。